麻疹(はしか)流行拡大中!妊娠中・妊娠希望そして旦那さんも要注意

麻疹(はしか)の拡大が心配されています。

感染力が強いため、子供への感染が心配ですが、大人も注意が必要です。

特にママやパパの世代の注意が必要で、今まで、麻疹にかかったことがなく予防接種を受けてなかったり、予防接種を1回しか受けてない人です。

麻疹のワクチンは1978年10月から定期接種となり、当初の接種は1回だけでした。

1972年10月1日~1990年4月1日に生まれた人(現在28歳~45歳)は、接種を1回しか受けてない場合があります。

2回の接種をしていれば99%以上が発症しないと言われています。

接種が1回だけの場合、その約5%の人は抗体が十分つくられてない場合があるのです。

予防接種を受けているのか、また接種回数は母子手帳に記録してあるので確認することができます。

母子手帳で確認できない方は医療機関で検査することもできます。

麻疹(はしか)とは?

麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性のウイルス感染症です。感染力が強く、飛沫感染、接触感染によって人から人へとうつります。

また。咳やくしゃみをしてなくても空気感染するので、手洗いやマスクでは予防は難しいです。

麻疹(はしか)に対しての免疫がない人が感染すると、90%以上が発症してしまいます。

麻疹(はしか)の症状とは?

麻疹ウイルスに感染すると、10〜12日の潜伏期間を経て発症します。

初期症状は主に38℃前後の発熱、咳、鼻水、喉の痛み、目の充血で風邪の症状と似ているため区別が難しいです。

発症後3日~4日程度で口腔内にコプリック斑という小さな白い発疹が現れてから麻疹(はしか)と診断されます。

熱が2〜4日続いた後、熱は一旦下がりますが、再び39〜40℃くらいの高熱と共に顔や首、全身にと赤い発疹が現れ、症状が一番重い時期になります。

この時期を過ぎれば熱は下がり徐々に快方へ向かいます。

他者へ感染する期間は発疹が出る1日前から発疹出現後4~5日目くらいです。

感染力が最も強いのは初期症状の出るか期間です。その後徐々に感染力は弱まっていきます。

麻疹(はしか)の予防方法

空気感染する麻疹は、手洗いうがいやマスクでは予防できません。

唯一の予防策はMR(麻疹風疹の混合)ワクチンを2回接種することです。

2006年6月2日から1回目の接種は1歳〜2歳未満、2回目は小学校入学前の1年間で、合わせて2回のワクチン接種を無料で受けられるようになっています。

赤ちゃんはママのお腹の中で免疫をもらいます。

ママに麻疹への抗体があれば、生後6カ月くらいは免疫の効果があると言われています。

妊娠中の方は要注意!

妊娠中は麻疹にかかると流産や早産の危険がありますが、妊娠中は、ワクチンを接種することができません。

はしかの予防接種では、はしかと風疹の「混合(MR)ワクチン」がよく用いられます。

しかし、このMRワクチンは、赤ちゃんへの影響を与える可能性があるので、接種後2か月間は避妊が必要なのです。

そのため、妊娠を希望する女性は、早めの予防接種を済ませておくことが大切です。

妊娠中の方で予防接種を受けていない、あるいは予防接種を1回しか受けてない方は極力外出を避け、人混みに行かないなど注意が必要です。

また、予防接種を受けてない、あるいは1回しか受けてない妊婦さんがいる家庭では、予防接種を受けてない旦那さんが家に持ち込む可能性もあります。

麻疹への抗体がない旦那さんは出来るだけ早めに予防接種を受けることをおすすめします。

麻疹(はしか)の人と接触してしまったら?

もし、ワクチンを接種する前に麻疹の患者さんと接触していたことがわかったら、接触後72時間以内にワクチンを接種すると発症を抑えれる可能性があります。

また、接触後6日以内に人免疫グロブリンの注射を受けることで一時的に発症を予防したり、症状を軽くする効果が期待できます。

まとめ

麻疹(はしか)の予防接種は、今では乳幼児に受ける予防接種として義務化されていますが、世代によっては予防接種を2回受けている世代と受けていない世代に分かれます。

気になる方は医療機関での抗体検査(血液検査)をおすすめします。

抗体がない場合は、自費になりますが予防接種を受けることができます。

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