いじめる子のイメージは、自分勝手で気が強くて、自信過剰なイメージがあります。
しかし、いじめをする子のほとんどは自分を肯定することができない『自分に自信が持てない子』なのです。
なぜ、自信がない子がいじめる子になってしまうのでしょうか?
それは、親との関わり方が大きく関係しているのです。
いじめる子供の親の特徴
コミュニケーション、愛情不足
子供の話をしっかりと聞いていますか?
親子のコミュニケーション不足や一方的に親の話しか聞いてこなかった子供は、子供同士でもコミュニケーションの取り方が苦手だったり、一方的になります。
子供が聞いてほしいときに話を聞かず、親が話したいときだけ一方的に「勉強しなさい」「こうしなさい、ああしなさい」などと、親の価値観を押し付けているのです。
子供の意思や考えを否定するようなことが子供が自信を持てない子にしてしまいます。
また、親の愛情が足りない子供は、寂しさや疎外感から、居場所を家庭ではなく外へ求めるようになります。
親からの愛情不足も自分に自信が持てない子になってしまいます。
家庭で親に話を聞いてもらえなかったり、愛情を感じることができない環境では、自信を持てる子にはなりません。
コミュニケーション不足や愛情不足からくる、寂しさや疎外感を、学校などでぶつけることになってしまいます。
子供と周りを比べる
親が兄弟や周りの友達と比べて子供を評価していると、子供は自分自身に自信が持てず、子供は人と優劣をつけることでしか自分を評価できなくなります。
そのため、優位に立つということばかりに気持ちが向いてしまうため、人と比べて「自分の方が上だ」と安心したいのです。
自分より弱い子をいじめることで優位になれる立場を作ることができてしまい、間違った自信の持ち方をしてしまうのです。
親の劣等感や不安
親の不安や劣等感をぬぐうために、「子供のために」と勉強や運動など親が良かれと思う教育を押し付けてしまうことも子供は自分を見失い、また、ストレスとなりいじめをしてしまう原因になります。
また、夫婦喧嘩や小言、暴力なども子供にストレスを与え追い込んでしまい、精神を不安定にさせてしまいます。
家庭でのストレスを抱え、発散場所を無くした子供は攻撃性を抑えられず、学校などで弱い子を攻撃するようになります。
まとめ
いじめる子の親は、子供に十分な愛情を注ぐことができていません。
子供に無関心だったり、間違ったしつけや教育で子供の心を傷つけている可能性もあります。
ある意味、いじめている子もそんな親の被害者なのです。
だからといっていじめをしていいわけではありません。
我が子をいじめっ子にしないためにも、親の行いを見直してみるといいですね。
また、我が子がいじめられている場合は、いじめられっ子と距離を置くようにすすめることです。
『今』だけにとらわれ過ぎていると、親子で共倒れになってしまいます。
これから先の人生に目を向けてみることで、子供にとって何が大切か見えてくるのではないでしょうか。