爆発的な大ヒットになっている漫画『君たちはどう生きるか』多くのメディアにも取り上げられ、あの池上彰さんもおすすめしているだけあって、ご存知の方も多いと思います。
池上彰さんは、小学生の頃に父親にもらい、本当に大切なことは何か、どう生きればいいのかを考えさせてくれたと言っています。
「君たちはどう生きるか」あらすじ
1973年の東京で15歳のコペル君が日常生活に起こる様々な問題を通して、自分で考え始めたコペル君を、叔父さんが導いて成長していく。
なぜベストセラーに?
もともと『君たちはどう生きるか』に吉野源三郎の児童書で80年以上も前に出版されたものが、現在大人を中心に売上を伸ばし、漫画版と原作の新装版と合わせて200万部を超えるベストセラーになっています。
コペル君の日常的出来事は原作と多少違うところもありますが、内容は崩れていません。
この本の核となる『おじさんのノート』は原作のまま載せてあります。
誰もが経験してきたであろう問題に、叔父さんの力を借りながらも悩みながらも自分で考えるコぺルくんに共感できたり、考えさせられたりするのがこの本の魅力だと思います。
漫画を描いた羽賀翔一さんは「読むタイミングによって共感する視点が変わるので幅広い層に読まれるのでは」と言っていました。
親が子供に読ませたい
親が子供に読ませたい本としても注目浴びています。
コペル君が悩み考える姿、そして自分の答えを見つける姿に、私もぜひ子供に読んでもらいたいと思いました。
子供世代には、叔父さんのノートに書かれてある事が、ちょっと難しくピンとこない部分があるかもしれませんが「なるほど」と思える部分もあると思います。
いじめや貧困など、答えを出すことが難しい問題でも、相手のことをきちんと考え、行動していくに姿に勇気をもらいました。
悩むことは無駄ではなく、自分自身と向き合って答えを導き出していく大切さや、考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか?
また、大人世代は色々経験してきた上で叔父さんの言いたかったことが何となく分かる部分も出てきます。
そして、人生を見直すきっかけになったり、悩んでいるときのヒントになるでしょう。
あらゆる世代の人たちが生き方の指針となる言葉を見つけることができるはずです。
この本に答えはなく「あなたはどう考えるのか?」という問いかけで終わります。
何が正しいのか自分自身で考えることが大切だと気付かせてくれると共に、人としてどう生きるのかを親から子供に伝えたいと思う大切なメッセージがこの本に詰まっています。
直接、子供に手渡すのは押しつけがましいので、リビングに置いて置くことにしました。
子供が自分で手に取り読んで、何かを感じてくれたらいいなとおもいます。
(番外編)
読書感想文にもおすすめしたい理由
教育現場でも注目されている「君たちはどう生きるか」
内容が深いので子供には少し難しい部分もあるかもしれません。
しかし、大人だけでなく子供の誰もが一度は経験したことがあるような問題に向き合おうとするコぺル君に少しだけでも共感できる部分や、何かを感じる事が出来ると思います。
この本は、読む人それぞれの考えや感じたこと、思ったことが違うものになるでしょう。
毎年、夏休みの宿題の読書感想文に苦労しているお子さん多いです。
何を読んだら良いかわからない。
本を読んでも感想が思いつかない。
何を書いたらいいかわからないというお子さんにも、本を読むのは苦手という方にも絶対おすすめしたい一冊です!