子育てをする上で、子供に教育やしつけより大切にしたいことがあります。
それは『自尊心』です。
自尊心と聞いてプライドと勘違いする方や自己肯定感との違いわからなかったりする方が多いので、詳しくご紹介します。
また、自尊心が子供になぜ大切なのことなのかも合わせてご紹介していきたいと思います。
目次
自尊心とは?
良いところも悪いところも含めてどんな自分でも受け入れて、自分を大切な存在だと思えること。
また、他の人と比べず自分自身の考えや言動に自信を持つこと。
自尊心とプライドの違い
自尊心
・自分自身を信じる
・他の人と比べず存在価値を認識する
・欠点も含めて自分を受け入れる
・失敗を恐れず前向きにチャレンジする
・安心感がある
プライド
・自信がない
・他の人と比べて優劣を認識する
・欠点が許せない
・失敗を恐れて保守になる
・不安を感じている
自尊心が低い子の特徴
自信がない
親に褒められたことがなく自分の価値を見いだすことができないので、自信が持てません。
自己評価が低い
子供は親にけなされたり、小言を言われて育っと「自分はダメな人間なんだ」「価値のない人間なんだ」と思い込んでしまいます。
自己評価が低いと自分を大切にすることができないので、他人を大切にすることもできません。
また、自分を正しく評価することもできないので、どんなに頑張っても満足感がなく自分を認めてあげることができません。
他人を批判する
自分を大切にできないので人を大切にすることはできません。
自分の評価を高めるには、他人の欠点や問題点など悪いところを言って、他人を下にするしかないと思うのです。
他人を批判することでしか優位に立つ方法が分からないのです。
自尊心が低くなる原因
親の理想の押し付け
親の理想を押し付けてやらせて、子供が思い通りにならない、動かないことにイライラして当たってしまうと子供を傷付け自信をなくさせてしまいます。
また、自分がやりたいことをやらせてもらえず、親の理想でやって欲しいことを無理やりやらせて、達成させても本当の満足感を体験する事はできていません。
それは、自分のための達成や成功から得た本当の満足感ではなく、親のために達成や成功をして褒めてもらうという、親を満足させることが自分を満足させることになってしまうからです。
そういった歪んだ満足感では自尊心は育たないのです。
否定的な言葉や暴力
子供は親に「ダメな子」「できるはずがない」「無理に決まってる」などと否定的な言葉を言われていたり、けなされたり、小言を言われたり、暴力を受けて育つと、自己評価の低い子供になってしまいます。
親の無関心
子供の気持ちに気付くこともなく、理解することもなく、喜びも悲しみも共感してくれることはありません。
また、がんばりを褒めてくれることもないなど、子供に対して無関心です。
愛情不足
何をやっても批判されたり、ネガティブな言葉しか言われていません。
どんなに頑張っても結果が出ないと褒めてもらえない、認めてもらえないのです。
褒められたり認めてもらえる時は、親の理想通りになった時だけなので、ありのままの自分を評価されていません。
条件付きでしか愛してもらえてないので、自分で自分を認めることができず、周りからの評価ばかり気にするようになります。
自尊心が高い子の特徴
健康な心を持っている
自分のありのままの姿を受け入れているので、自分の評価が分かっていて、自分価値を見出せています。
自信はあっても過剰評価することはないので嫌味がなく周りの人に受け入れてもらえます。
自分も他人も大切にできる
自分が大切にされている、愛されていると自覚できているので、自分に対してポジティブでいられます。
また、他人に対してもポジティブでいられるので、他人のためにも役に立つ行動ができます。
積極的に人と関われる
自分のことを認めているので相手のことも認めることができます。
積極的にコミュニケーションをとって人と関わることができます。
友達も多くクラスのリーダーに選ばれやすいです。
否定されても傷つかない
他人から否定的なことを言われると誰でも傷つきます。
自尊心が高い子も同じです。
しかし、自尊心が高い子は否定されても、自分自身がダメな人間なんだと落ち込みません。
自分のダメな部分も認めることができるのです。
ダメなところもあるけど全てがダメなわけではないと考えます。
そして、ダメなところを見直し改善しようと思うのです。
相手に否定的なことを言われても柔軟な対応ができるので、深く傷つきません。
自尊心が子供に大切な理由
自尊心は普段の生活にも影響を与えますし、壁にぶつかったり、困難な状況になったときにも大切になります。
自分を大切にできることで存在価値を認めることができます。
人は多かれ少なかれ欠点を持っているのです。
他人に否定的なことを言われても柔軟な対応ができるので、欠点がある自分も認めて自信を持って生きていくことができるのです。
また、何か物事にチャレンジしようとしたときに、失敗をしても大丈夫なんだと思えることで失敗を恐れず何事にも前向きにチャレンジすることができます。
そのため他人と比べることなく、自分の力を発揮することができるのです。
自尊心を高める方法
一方的に叱らない
子供が悪いことをしたり、友達や兄弟と喧嘩をしたりした時など、一方的に叱ってはいけません。
子供は子供なりに言い分や理由があります。
それを聞かずに一方的に叱ると子供は親に自分のことを分かってもらえてないと否定されたように感じます。
親への信用もなくなり、恐怖心を与えるだけになってしまいます。
るときは感情的にならず、子供の言い分や理由をきちんと聞きましょう。
他人と比べない
親が他の子と比べて子供を評価していると、子供自身も他の子と比べるけことでしか、自分を評価できなくなり、自分を認めることができなくなってしまいます。
褒めるときは、他の人と比らべるのではなく、子供自身の頑張りを褒めるようにしましょう。
成功体験の積み重ね
子供がやりたいと思ったことを、頑張って達成や成功をしたときの満足感をたくさん体験させてあげることです。
どんなに小さい事でも、頑張って成功したときに一緒に喜び褒めてあげましょう。
無償の愛を注ぐ
自尊心を育てるためには親の無条件の十分な愛情が必要です。
「○○を頑張ったから」「100点をとったから」などの条件付きの愛ではなく、良い所も悪い所も全部含めて無償の愛を注がれて育った子供は周りの評価を気にすることなく、ありのままの自分を受け入れることができます。
まとめ
自尊心を持っているからこそ、子供は勉強もスポーツも友達関係も前向きに頑張れるのです。
何事にも臆することなく、チャレンジして
日々の親子関係を見直し、子供の自尊心を高めていけるように気を付けたいですね!