食きちんと食べているから、自分にも家族にも栄養失調なんて関係ないと思っていませんか?
実は最近『新型栄養失調』が、高齢者だけでなく、どの世代にも急増しています。
自分でも気付かないまま『新型栄養失調』になっていたということもあるので注意が必要です。
きちんと食べて睡眠もとれているのに、何だか疲れやすい、風邪をひきやすい、めまいなどの体調不良を感じているあなた…
「新型栄養失調」が原因かもしれません。
あなたやあなたの家族は大丈夫ですか?
目次
新型栄養失調とは?
量やカロリーは十分摂れているのに、三大栄養素であるタンパク質、脂質、糖質(炭水化物)だけでなく、三大栄養素の働きをサポートをするビタミン、ミネラル、繊維が足りていないことです。
新型栄養失調になる原因
女性に多い原因
偏ったダイエットではカロリーだけでなく、必要な栄養素まで減らしてしまうことになります。
男性に多い原因
野菜不足の食事では、コンビニやラーメン、丼物で済ませる、お酒を飲むとあまり食べないなどの栄養バランスが悪い食生活です。
子供に多い原因
スナック菓子や甘いものばかり食べていたり、好き嫌いが多く好きなものばかり食べたり、野菜を食べないことで栄養バランスの悪さが原因となります。
高齢者に多い原因
同じものばかり食べる食生活や歯の状態によっては柔らかいものばかり食べたりと栄養が偏ってしまいがちです。
忙しさや面倒臭さから栄養バランスまで考えれない、食事の準備に時間や手間をかけることが難しいなど、手軽なもので済ませる食生活が原因となって新型栄養失調が増えているのです。
新型栄養失調の症状
・貧血
・頭痛
・吐き気
・腹痛
・むくみ
・疲れやすい
・倦怠感
・肌荒れ
・転びやすくなる
・傷の治りが悪い
・生理不順
・口内炎
・イライラする
・集中力の低下
・思考力の低下
・精神が不安定
女性の場合は放置すると、骨粗しょう症や鉄欠乏貧血や不妊になる恐れがあります。
子供の場合は、考える力や成長に影響がでてきてしまいます。
特に足りない栄養素とは?
タンパク質
タンパク質は筋肉や内臓、血液、髪、肌、爪、骨の一部や免疫細胞をつくるために必要になります。
タンパク質の不足により筋肉量が減ると肉体的に疲れやすくなったり、代謝が悪くなります。
また、心臓や肺などの内臓を動かす筋力が低下してしまうことで血流や呼吸にも影響がでます。
赤血球のヘモグロビンも作られなくなるため、貧血になりやくなります。
貧血は鉄分不足が有名ですが、鉄分だけでなくタンパク質も関係しています。
タンパク質不足は肌荒れや傷の治りが悪くなるなどの皮膚にも影響が出ます。
また、免疫力の低下により風邪などの感染症にかかりやすくなってしまいます。
カルシウム
健康維持に欠かせないミネラルの中でもカルシウムが不足すると骨がもろくなり、骨密度が減少してしまうことで骨粗しょう症の原因になり、将来寝たきりになる可能性があります。
鉄分
鉄分は女性にとってとても大切な栄養素ですが、ほとんどの女性は足りてないです。
貧血や疲れがとれない、集中力の低下やイライラしやすくなったりします。
亜鉛
亜鉛不足は皮膚や粘膜、爪を良好に保てなくなったり、脱毛などにも影響が出ます。
また、食欲がなくなったり、味がわからないなど食べるモチベーションも下がってしまいます。
新型栄養失調の対策
一つの偏った食生活にならないように、いろいろな食品をバランス良く食べることです。
毎日食べたほうがよいとされている、肉、魚、卵、牛乳・乳製品、油脂、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、海藻、いも、果物ですが、その中でも優先したい5食品群は[肉、魚介、卵、牛乳・乳製品、油脂]です。
残りの5品群[大豆・大豆製品、緑黄色野菜、海藻、いも類、果物]も合わせて食べると、より健康な体を作ることができます。
どの世代も気を付けたいタンパク質不足
タンパク質不足には肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品などがあります。
特に女性に足りない栄養素とおすすめ食品
カルシウム不足…スキムミルク、木綿豆腐、高野豆腐など
鉄分不足…レバー、貝類、小松菜、ほうれん草、ひじきなど
亜鉛不足…赤身の肉、牡蠣、納豆、ナッツ類など
忙しくて難しい
忙しかったり面倒くさくて、なかなか栄養バランスのとれた食事を準備するのが大変な方は、トッピングをすることで簡単に栄養素を補うことができます。
ごはんやおかずに、(カットわかめ、かつお節、ツナ、ごま、干しエビ、しらす、のり、チーズ、ナッツ類)などのトッピングもおすすめです。
まとめ
あなたやあなたの家族は大丈夫でしたか?
飽食の現代だからこそ起こりうる『新型栄養失調』
体調不良や心のバランスを崩しているけど病院に行くまでもないと思っている方は、一度食生活を見直してみるといいですね!
『新型栄養失調』にならないためには、サプリメントよりも食品を噛んで栄養を取り込むことがたいせつです。
毎日の食事のバランスに気をつけ、意識してなるべくたくさんの食材をとるようにしましょう!